木造住宅の浴室と洗面を窓の冷気対策と断熱リフォームで暖かく快適に
洗面・お風呂周りの使いやすさ、寒さ対策と安全に配慮した水回りリフォームです。

物件概要
築年数 | 30年 |
費用 | 144万円 |
工期 | 14日間 |
ウッディホームをお選びいただいた理由
以前当社をご利用いただいたお客様からご紹介いただきました。
お客様のご要望とお困りの点
洗面脱衣室とお風呂のリフォームというご要望、詳しくヒアリングさせていただくと
・お孫さんが遊びに来た時に一緒に入浴できるお風呂にしたい。
・洗面所で椅子に座って髪の毛を乾かせるスペースが欲しい。
といった、入浴と入浴後の生活で「どうにかならないか」とお迷いの様子。
ご要望への対処とデザインコンセプト
現場調査に入らせていただき、先ず目についたのがお風呂が冷たく寒くなる原因でした。おおまかに
・窓が2か所あり外の寒さを引き込みやすい。
・在来工法のお風呂でタイル貼りになっているが、タイルは冷気を伝えやすいので外壁の内側になっているタイルからは冷気侵入が起こる。
ということでした。
そこで、ご要望にはありませんでしたが、併せて冷たく寒い浴室・洗面脱衣室の解消もリフォームプランに取り入れました。
まず、浴室に二つあった窓は採光から1つは残しますが一つは断熱性確保のため壁として埋めてしまいます。
浴室全体はユニットバスを入れることで素材そのものの冷たさ・壁からの冷気侵入の低減ができますが、ユニットバスは浴槽に腰掛けがあるものを採用、肩までつかりたい大人と体の小さな子供でもゆっくり座って入れる浴槽、お孫様とご一緒に入浴というご要望に一番適うと提案、お選びいただきました。
洗面脱衣室には専用の暖房を付け、浴室や他の部屋との温度差を減らしまた、ゆっくり髪を乾かしても寒さを感じないようにして居心地だけでなく健康にも配慮するプランを立てました。
冷たく寒いコールドドラフト現象の解消コールドドラフト現象とは、室内の空気が冷たい窓や壁に触れ冷やされ床に降りてくる現象です。ひどい場合は冷気がそよそよ風のように吹いて降りてくることを感じられます。
この現象により天井と床で温度差が生まれ、酷い時は5℃以上の差が生まれることもあります。エアコンの設定温度を高くしても「どこか寒々しい」と感じるお部屋はこの現象が起きているかも知れません。
この浴室と洗面脱衣室では特に窓際・壁際・床面に冷気が感じられ、他の部屋との温度差にも繋がっていることから、ヒートショックの危険性が高まっているようでした。
怖いヒートショック
人体は環境の変化に応じ体を守る反応を起こしますが、暖かいところから寒いところへ移動すると、寒さに体温を奪われないように血管を収縮させます。
この時に血栓等で狭くなっている血管が更に狭くなり、血管の詰りを起こすなどして重大な病気・症状を起こすことをヒートショックと言います。
ヒートショックは年間1万~2万人の方が亡くなる原因となっていて、日本人の月別死亡数のうち冬季にその割合が高くなる大きな要因ともなっています。
ヒートショックを防ぐには
命に関わる病気・症状を起こすヒートショックですが、部屋間の温度差を無くす/温度のバリアフリー化で危険性を下げることができるのです。
こちらのお住まいでは、冷気侵入の低減と併せて暖房器具の設置により、他のお部屋との寒暖差を抑えることができました。
Before :: After
浴室

タイル貼りの冷たさに、2か所ある窓の影響で冬場は寒い浴室でした。
外光による採光と断熱性を考え器具側面の窓をふさいで一つにしたことで、冷気侵入を抑えるようにしました。
ユニットバスはLIXIL「アライズ」、このユニットバスのカウンターは、取り外して洗えるのでお掃除も楽になりました。
浴槽
浴室が1624サイズ(1.5坪相当)と広いので、横方向にゆったり座れるベンチ付きのワイド浴槽を入れることができました。
お孫さんとのお風呂タイムが楽しくなりますね。「握りバー」も付けて、安心です。
部位

洗面台は扉タイプで収納量が少なめで、洗面ボウルも小さく使いにくく、床や壁紙は築30年経ち汚れが目立ってきていました。
洗面台は引き出しタイプのLIXIL「ピアラ」。収納力が大きくなったほか、大型の洗面器と奥に配置された排水栓で洗濯物のつけおき洗いにも便利です。
ホースによる収納式の水栓なので、お掃除も使いやすさもワンランク上の洗面台です。ヒートショック防止のため、洗面室暖房機も設置し暖かさにも配慮しました。
洗面室のエコカラット
洗面脱衣室の壁には調湿・防臭効果のあるエコカラットを貼りました。