無垢材の魅力と選び方:もみの木からチークまで

無垢材は、自然の風合いや温もりを感じられる建材として、多くの人々に愛されています。特に、もみの木やチーク、パインなどの無垢材は、それぞれ独自の特性と魅力を持ち、住まいの快適性や健康に寄与します。本記事では、これらの無垢材の特徴や選び方、具体的な活用方法について詳しく解説します。自然素材を取り入れた住まいづくりを検討されている方は、ぜひご一読ください。

もみの木

無垢材の中でも特に高い抗菌性や調湿効果等を持つもみの木。

もみの木と言えば殆どの方がクリスマスツリーを思い浮かべると思いますが、実は日本はもちろん、古来より世界中で生活に根差した木材として用いられています。
日本では昔から絵馬・木札など神事において多く用いられてきました。
また、実生活においてはその抗菌性を活かし、寿司桶・おひつ・蒲鉾用座板・木箱・風呂桶他、身近なところでも広く使われています。

ロシアでは風邪・気管消化器系疾患・皮膚疾患・衣類防虫など民間治療として伝承されていますが、葉幹・精油についてバハロスク郡国営農場の研究により次のような研究発表があります。

・植物の苗にもみの木の精油を塗布すると丈夫で大きくなる
・乳牛に乳の出が13%増
・出産率が13%増
・病気になりにくくなった
・犬や猫など毛皮獣の毛ヅヤが良くなった

こうした研究結果は元より、欧州/スイス・ドイツの山林地帯では欧州もみの木の葉を原料として年間5~20tの精油が採取され、防臭材・浴用剤・石鹸・香料等の原料、風邪・リウマチの治療用にも使われています。
また、弦楽器・内装の材料としても古くから使われていますが、近年、日本でも檜より高い抗菌性等が評価され、無垢材によるもみの木の家がもてはやされるようになりました。 (参考:ハバロフスク野生動植物研究所・森林総合研究所フィトンチッド普及センター・フィトンチッドフォーラム他)

もみの木を床・壁・天井に使用した施工例

床・壁・天井に使用した施工例

もみの木の力/特徴

美味しい空気

放散されるフィトンチッドで 空気が浄化され透きとおっておいしい♪まるで森にいるような空気になります。

触ると違いが分かる

天然木の弾力とやわらかさで歩行時の衝撃が少なくなるため、高齢の方や赤ちゃんにもやさしい!自然のぬくもりは、床暖房がなくても大丈夫です。

人には優しい成分

害虫などは嫌いますが、アロマテラピーの成分にも用いられるフィトンチッドは人には有益なものです。

ダニ・ゴキブリも大嫌い

フィトンチッドの忌避効果によりダニやゴキブリなどを寄せつけません。

カビや菌を寄せません

古来より寿司桶・おひつ等の材料として防腐用に用いられている通り、フィトンチッドの高い殺菌作用で除菌・防カビなどに有用です。

湿気過ぎず乾きすぎず

天然木は呼吸しています。
湿度が高いと吸湿、低ければ蓄えを放湿し湿度が調節されるため、 夏も冬もほぼ一定。

においが気にならない

もみの木に含まれるフィトンチッドが臭いを分解してくれます。生活臭にタバコやペットなどの臭いも気になりません。

化学物質過敏でも安心

自然素材なので化学物質を含みません、また、ホルムアルデヒド等の化学物質は発せられるテルペンにより分解されます。半永久的に放散されるフィトンチッドの中の香り成分(テルペン)により空気が浄化される他、室内汚染の代表的な化学物質であるホルムアルデヒド等はテルペンにより科学分解されるので透明感のある空気環境を実現できます。
また、もみの木は微香性で特別な匂い意識のない空間を得る事ができます。室内の生活臭や台所の臭い、タバコの臭い等も消臭されて気にならなくなります(押入れ、台所、下駄箱やトイレに使用すると効果がわかりやすい)。
一般的に針葉樹に調湿量が多いのは、木材の細胞が大きく成長時に多くの水分を必要とするためですが、いったん乾燥してしまうと大きな狂いも少なく室内の水分を調湿してくれます。もみの木を内装材を使用した部屋の室内湿度は概ね50~60%程度を維持しています。
室内湿度が適当で、放散されるフィトンチッドの忌避効果により虫が住み着きにくく、外部より侵入するダニやゴキブリ・菌類が発生しにくくなります。

もみの木を床・壁・天井に使用した施工例

もみの木の家はこの様なお悩みをお持ちの方にご好評をいただいています

◎湿気が多い、結露する
◎タバコ・ペットの臭いが気になる
◎ゴキブリ・ダニ等害虫が嫌
◎科学物質過敏症
◎喘息・アトピー
◎花粉症
◎寒がり・暑がり
◎ストレス過多
◎不眠症
◎自律神経失調症

※感じ方等は家屋全体の環境や個人差によっても変わります。最適な用い方等、ご相談承っております。

結露・腐敗実験 各建材を使用した箱を作り、部屋に見立てて実験してみました。あなたならどの部屋に住みたいですか?

初日 密封

それぞれの箱ににんじん、バナナ、みかんを入れてラップで密封しガムテープ張りし高気密状態にしました。

20日経過

果物から出た水分で結露が多くなりました。「もみの木床板」の箱はほとんど結露していません。

45日経過

「もみの木床板」の箱以外は結露がひどくなり、水がたまりました。青、ピンク、黒白のカビが繁殖。

開封

「もみの木床板」の箱以外は、開封時に咳き込むくらい異様な悪臭。ご覧のように「もみの木床板」 の箱のバナナは黒くなったが腐敗はなくみかんも食べられました。

結露・腐敗実験

大自然から生まれた、自然素材を扱ってます!!

当社では、ドイツのPEEC森林認定プログラム(登録番号 CEF005A)に基づき計画伐採されたもみの木を内装材に使用することになりました。
天然材「もみの木」は細胞活性効果の強いアルファーピネンを適度に含んだ木です。万病の元である温度を調節し、健やかな室内環境を保つ優れた建材です。できるだけ多くの皆様に自然素材の家を提供したく努力しております。

また、古くから日本の文化に溶け込み、神事に用いられてきました。
絵馬・木札・灯婆など。また抗菌性を活かし、寿司桶・かまぼこ用座板・風呂桶等幅広く利用され近年ではアイスペールにも使われています。氷が解けにくいです。

当社イチオシのもみの木、施工例も多くモデルルームにももみの木の部屋を用意してあります。
もみの木の部屋では清涼感溢れる空気環境を体験できます、お気軽にお問合せ下さい。

パイン

パイン材の特徴

パインとはいわゆる松のことで、海岸の砂防林として植林されている樹も松の一種になります。
一口にパインといっても北欧産レッドパイン・南半球産(原産は北米)ラジアータパイン・フランス産ボルドーパイン等々数種類ありますが、それぞれ硬さの違いなど異なる点があり、硬めのものは家屋を構成する構造材にも使われています。
また、比較的柔らか目のものをうずくりにしてフローリングに用いれば足裏に心地よく冬季でも暖かさを感じます。
パインは針葉樹ならではの樹の香りや放出される成分によりリフレッシュ効果があると言われてもいます。 フローリングとして使われる樹種としては比較的多い方で、節の多少などお好みによりお選びいただけます。

パイン材 フローリングとして多く使われる樹種 無垢材 パイン材 フローリングとして多く使われる樹種 無垢材

杉・ヒノキなどと並んでフローリングにされることの多いパイン、
種類や目など種類がありますのでプランに応じてお選びいただけますので、お気軽にお問合せください。

チーク

チークの特徴

昔からチークは最高級の木材として高級家具や客船の甲板・内装材などに使われてきましたが、非常に狂いが少なく塩水などに非常に強いことからチークは過酷な条件に最適であるといわれていたことがその所以でしょう。

ミャンマー産の高樹齢(150~200年)の成熟樹は、杢目がきっちり詰まり色調も濃く耐久年数は200年とも云われ、古い仏教寺院や建築物に使用されています。
国内では国会議事堂や著名なリゾートホテルの内装材にも使用されています。

チーク材は切り出した直後は黄色っぽい色をしていますが、年月の経過とともに暗褐色となります。
材質は非常に堅強で、一度乾燥した材は伸縮したり、反ったり、割れたりすることがとても少なく、木目の表情が多彩で色調は明るめ、耐久性があり虫害にも強く耐水性もあります。

チーク 最高級の木材 無垢材 チーク 最高級の木材 無垢材

竹の特徴

淡黄色で非常に重硬で耐久性があり、消臭性・防カビ性・保温力など環境に対する機能特性にも優れています。また、成長が非常に早いので資源が枯渇する事がないといった特性があります。
竹フローリングはその硬さから、商業施設など重歩行が必要な場所から一般住宅まで幅広く使われていますが、その自然な木目で本当に人の心をなごませてくれますね。
竹フローリングは円筒形の竹を平らにして集成しますが、無垢材の中でも非常に狂いが少なく、寸法安定度が良い樹種の一つです。

消臭性・防カビ性・保温力など環境に対する機能特性にも優れた 竹 無垢材

サクラ(西南サクラ)

サクラの特徴

日本でサクラフローリングと呼ばれているものの多くは街中にあるサクラの木とは別のもので、中国などで伐採されているピンク系のカバ(バーチ)のことを指すことが多いです。
色はとてもきれいな薄いピンク色で、木目は優しくあまり目立ちません。
木肌は緻密で足触りが優しいので床材として一般家庭からダンスフロアなど幅広く使われいます。

西南サクラ 薄いピンク色 無垢材

桧の特徴

桧(国産)は日本を代表する高級材として古来より重用されてきた樹種で、湿気等の影響で生ずる腐りに対して非常に強く、伊勢神宮をはじめとして多くの社寺仏閣建築に用いられています。
現存する世界最古の木造建築物群である法隆寺の西院伽藍も桧が使用されています。
桧は浴槽などにも使用されるように、寸法安定性に優れ殺菌や殺虫の効果があるといわれています。
また、桧の独特の芳香はフィトンチッドと呼ばれ、防虫・消臭に優れていますが人にはリラクゼーション効果があると言われています。

桧(国産)は日本を代表する高級材 防虫・消臭に優れる 無垢材

杉の特徴

色は淡赤黒褐色で、ほのかに杉独特の香りがします。
触感は軟らかく、ぬくもりのある木なので肌触りが非常に良いです。
和風によく合う事から伝統的な和風建築によく使われますが、個性豊かな洋風建築など幅広いデザインが可能なので、現在でも日本の家屋で多く使われている無垢材の一つです。

ぬくもりのある木 肌触り良い 杉 無垢材 ぬくもりのある木 肌触り良い 杉 無垢材

桐の特徴

桐は国内では伝統的に神聖な木とみなされ、家紋や紋章の意匠に取り入られています。
性質は湿気の吸排性に優れ、歪みにくく、燃えにくい、パウロニン・セサミン・タンニンなど防虫効果の高い成分を含む良材です。
優れた寸法安定性により外との湿気を遮断し中の湿度を一定に保ち、腐りにくく虫も付きにくいので着物の保存に最適、また、万が一火事にあってもその難燃性からなかなか中まで火がまわりにくいことから、桐の箪笥といえば高級家具の代名詞ともなっています。
近年、その難燃性と「桐の軟らかさが足腰に優しい」「軟らかく転んでも怪我をしにくい」ということから床材としても注目されてきました。

桐 湿気の吸排性に優れる 無垢材

ローズ

ローズの特徴

ローズははっきりとした木目が特徴で、木材の部類では硬い部類で重量は重く、耐久性の高い樹種です。 高級な装飾用材として、家具・寄木細工・キャビネット・楽器(特にギターなど)・額縁・フローリング・食器など幅広く使われています。

ローズ 耐久性の高い樹種 無垢材

メルバウ

メルバウの特徴

メルバウは非常に重厚な木材で、シロアリに強く、耐久性が高いことなどからヨーロッパでは非常に人気が高い樹種の一つである。
肌目は粗く木目に沿って白い石灰のようなものが入っているものがあるのが特徴だが、フローリングに製材された状態では表面の色が赤っぽい暗褐色になる。
硬く重厚で狂いが少ないが加工性は良いので、高級な床材・キャビネット・家具・楽器などに用いられるほか、耐久性の高さから、デッキ材・枕木・構造材・橋梁など屋外・構造材などにも使われています。
屋外では雨に塗れると木材から「あく」が出てくるので、デッキ材などで使う場合はあくがでることを想定して施工するなど注意が必要だが、フローリングの場合は撥水性の高い自然塗料か、ウレタン塗装で仕上げると「あく」が出る心配がなく安心してお使いいただけます。

メルバウ シロアリに強く、耐久性が高い 無垢材

メープル

メープルの特徴

メープルは白色系の淡い色調と、特徴のある杢目でフローリングだけではなく楽器・家具や装飾品などとして幅広く愛用されてきました。中でも鳥眼杢があるものは「バーズアイメープル」と呼ばれていて珍重されています。
その他にも玉目「キルテッド」・虎杢「タイガー」・縮杢「フレイム」など、美しく特徴のある杢目が光の当たり方などで変化、上質なシルクのように光沢があって高級感を醸しだします。
硬く狂いにくい性質と、その繊細な美しさからギター・ピアノ・バイオリンなどの精巧な楽器用の材料として重用されています。
また、重厚で衝撃に強く耐磨耗性の高さからアメリカではプロバスケットボール(NBA)で使用されるコートのフロア、ボーリング場のレーン、ピンなどにも使われています。
メープルはフローリングに用いれば、木目や濃淡がモザイク柄のように細かく見ることができ、広さを感じるお部屋に仕上がります。

メープル 白色系の淡い色調と特徴のある杢目 無垢材

バーチ

バーチの特徴

バーチは淡い色調と、優しく肌理が細かいクセのない杢目で明るいフローリングで使われる代表的な樹種です。
色は赤みがかった褐色で辺材は黄白色に近く、木材の部類ではどちらかというと硬い部類になるが、同じ広葉樹のチークやローズに比べると若干柔らかいものになります。
柔らかい材料で足触りがよく、適度な硬さが足や腰に負担が少ないとダンススタジオなどの床によく使われているほか、体育館のフロア材に重用されています。
白い箇所を「カバ」、赤みを帯びた箇所を「サクラ」と区別して使用されていますが、光のあたり方でその表情は変化して高級感のある光沢を放ちスッキリとした明るい室内空間を演出します。

バーチ 柔らかい材料で足触りがよい 無垢材

 

タモ

タモの特徴

タモは英名をash=アッシュといいます。
タモ製品は身近なところにあり、野球のバットは「アオダモ」というタモが使われていますが、このあたり衝撃に強い性質所以でしょう。
タモはオークに似ていますが虎斑はなく、オークのそれより力強い杢目が特徴で、その美しさを活かした無垢板のテーブルトップやキャビネット・食器棚・タンスの面材としても使用されています。
材質は硬く粘りがあるため野球のバットを始め、ラケット・スキー板など色々なスポーツ用品にも用いられており、その強靭で弾力性に富む性質はフローリングにも適しています。
タモの代表的な杢には、たけのこ木・玉目・縮み杢・バイオリン杢・虎杢などがありますが、その中でも板目に現れるたけのこ杢は代表的なタモの美しさのひとつでもあります。

タモ 強靭で弾力性に富む性質 無垢材

ケンパス

ケンパスの特徴

ケンパスは東南アジアで最も大きくなる樹種で、比較的安定した供給があり同じマメ科のカリンに似た赤褐色の色調のため、カリンの代替え品としてよく用いられていました。
ケンパスは非常に重厚な木材で、鉄道の枕木などによく使われていました。赤系の色であることから高級材の花梨材の代替え品としてよく使用されますが、価格はカリンと比べて求めやすくなっています。
ただ、同じ赤褐色のカリンは非常に狂いが少ないですが、ケンパスはそれほどの安定性がないので、施工に際しては注意を払う必用もあります。

ケンパス 非常に重厚な木材 無垢材

クリ

クリの特徴

クリは英字でチェスナット=chestnutと呼ばれ、古来より日本では家屋の土台や寺社・仏閣の構造材、鉄道の枕木として使用されている硬い木として有名な木です。
色調はオークとよく似ていますが虎斑はなく、明瞭な杢目が特徴で和洋といったデザインを問わずにどんな空間でも違和感なく馴染むことから、家具や建具にも合わせやすい材です。
クリはタンニンを多く含んでいるため腐朽に強く、経年変化により色調は濃く落ち着いたものに変化し、クリ特有の力強い杢目がより一層美しく引き立つでしょう。

クリ 腐朽に強い 無垢材

カリン

カリンの特徴

バラ科の庭木に用いられるバラ科のカリン(花輪)とは全くの別種で、日本の八重山諸島に分布するヤエヤマシタン(八重山紫檀)と近い樹種です。
赤系の基材ですが辺材が黄色なので黄色が混じるのも特徴。比重が重厚で重いので、通常使用では傷が付きにくい樹種の一つでもあります。
カリンの用途は幅広く、仏壇・床柱・框・フローリング・家具などに用いられます。

カリン 傷が付きにくい樹種 無垢材

オーク

オークの特徴

オークとはブナ科ナラ属の総称ですが、英語のoak=オークは常緑のカシと落葉するナラ共に用いられます。常緑性のカシだけを指すものはlive oak=ライヴオークと呼び、英国・ロシアに分布するoakはナラに相当します。ここではオーク(ナラ)と呼称します。
オークは材質が堅硬ですが弾性を併せ持つ良材となるものが多く、家具・フローリングに器具等の材料として用いられ、ウイスキーやぶどうの醸造用の樽にもよく使われています。
オークの柾目には斑がみられますが虎斑=とらふと呼ばれていて、高級家具材などで用いられているこの虎斑がオーク材の特長です。
オークは冬など乾燥した時期にきつく施工すると梅雨時期に膨張しますが、この時に隙間に余裕がないと膨れる力に耐えきれず、木目に沿って小さな割れが生ずることがありますので乾燥時の施工は注意が必要である。
材質としては比重が重く硬いという性質をもっている反面、施工時に釘を打つ際に割れが生じることがあるので、下穴をあけるなど注意が必要なデリケートな面も併せ持ちます。

オーク材 テーブル オーク 材質が堅硬ですが弾性を併せ持つ良材 無垢材

アメリカンチェリー

アメリカンチェリーの特徴

アメリカンチェリーはバラ科・サクラ属の広葉樹で、表面のきめの細やかさから古くから家具などに使われてきました。
アメリカンチェリーの実はスーパーなどで食用として販売されている日本のさくらんぼより大きなさくらんぼで、赤黒い実がなることから「ブラックチェリー」と呼ばれていますが、実の黒っぽさとは裏腹に材木は黒ではなく薄い赤色になります。
アメリカンチェリーの基材の大きな特徴は経年変化で、施工後2~3年経過すると薄い赤色だったものが、濃い赤茶色に変化していきます。そのようなことから、経年変化を楽しんでいただける木材です。

アメリカンチェリー 施工後2~3年経過すると薄い赤色から濃い赤茶色に変化 無垢材

アメリカンウォールナット

アメリカンウォールナットの特徴

アメリカンウオールナットは、主に北アメリカ中東部に分布するクルミ科・クルミ属の落葉広葉樹です。
アメリカンウォールナットは(アメリカン)ブラックウォールナットとも呼ばれますが、 若干赤っぽい色が入った黒色で本当の黒とは異なります。
基材の寸法安定性が高く、独特の高級感から高級家具や楽器などに多く用いられますが、チーク・マホガニーとこのウォールナットが世界の三大銘木とよばれています。
手動でも電動でも作業性が高いので切削仕上がりが良く、辺材が非常に薄いので廃材率もゼロに近い建材です。粘り気がある木質で狂いは比較的少なく、木肌はやや粗いがペンキやステインによくなじみ、艶出し加工で美しく仕上がります。
木目は不規則な濃淡の縞を有することが多いですが、着色せずとも写真の色のように自然になるので非常に人気が高い樹種です。
美しい木目を有することから古くから高級家具や突板などに使われていて、衝撃に強いことから銃床にも使われていました。

アメリカンウォールナット 非常に人気が高い樹種 無垢材

アジアンウォールナット

アジアンウォールナットの特徴

アジアンウォールナットはウォールナットという名称を含みますが、アメリカンウォールナットと異なり、胡桃=ウォールナットの木ではなく、ロックファという樹種になります。
無塗装の状態では灰褐色ですが、オイルを塗ると濃い黒褐色へ変化、落ち着いたモダンな印象を与える空間を演出します。
アジアンウォールナットは重厚で非常に硬い素材なので一般家庭のみならず、土足での重歩行にも適しているため商業施設などにも多く採用されています。

アジアンウォールナット モダン 無垢材

アカシア

アカシアの特徴

アカシアは熱帯から温帯まで広く分布する木で、非常に堅いことからアメリカの開拓時代に馬車の車輪や車軸として用いられただけでなく、造船の際の木釘としても使われるることもありました。
その特性は、

・乾燥収縮が少ない
・しなやかだが硬く衝撃に強い
・耐腐食性・耐朽性が高い

このように丈夫で、乾燥させた際の収縮が少ないといった特性を持っています。
また、衝撃に対して強く、シロアリへの抵抗力があり、耐腐食性や耐朽性にも富んでいますので、家具などの原材料にも使われています。
屋外でも腐りにくいなど、その耐朽性などから日本でもポピュラーになりつつある床材です。

アカシア 耐腐食性・耐朽性が高い 日本ではポピュラー 無垢材 アカシア 耐腐食性・耐朽性が高い 日本ではポピュラー 無垢材

                        オスモ自然塗装時